クラフテッドWorldへようこそ

このコーナーは自転車に関するさまざまな事柄を、いろんな角度からお話するページです。
皆様にとって、役立つ事から、全く役にたたない事までさまざまです。
その内容によっては、読者の皆様の中で批判、反論をお持ちになられる方もおられるでしょうが、ご容赦下さい。あくまでも私からの一方通行のお話ですので。


第4話 「ブルース リーが教えてくれたこと」

職業柄、年期を重ねた経験豊富なサイクリストから昨日、今日の初心者サイクリストまでいろんな方の走る姿を見る機会が多いものですが、いつも感じていることを一つ.
それは、経験の量に関係なく元来、「センス」の良い人と、悪い人が存在し、それは生まれつきのものだと言うことです.「センス」の良い人は一言、二言のアドバイスで、いとも簡単に走り方を改善出来てしまうのですが、「センス」のあまり良くない方は言を重ねても、トレーニングを重ねても、なかなか上達しません.こういう方は全てにおいて、そうだというわけではなく、あるジャンルにおいて、そういう傾向があるようです.
しかし、ほとんどのサイクリストは自分が「センス」が良いか悪いか、はっきり自覚されていないのが現実だと思います.
そこで、以下に簡単なチェック項目を記しました.御自分に当てはまる項目は、いくつありますか?

  1. 下りのコーナーリング時にハンドリングがフラフラする時がよくある
  2. 下りのコーナーリング時に思ったとおりのきれいなカーブ曲線を描けない
  3. 走行中、片手ハンドルで、ボトルの水を飲めない、飲めるが、その折フラフラ蛇行しがちである
  4. 走行中、後方確認のために後ろを見た時、ハンドルがふらついて、自転車が蛇行する
  5. ブレーキングの際、いちいち前ブレーキと後ろブレーキの力の入れ具合を気にしていない
  6. ダンシング(立ちこぎ)の際、真っ直ぐに走れない
  7. 集団で走行中の時でも、後方のサイクリストにはほとんど関心を持たない
  8. 急に上り坂になった時や、わずかな上り(川の堤防くらいの高差)に無意識に立ちこぎをしてしまう
  9. コーナーリング時に意識的にコーナー内側のペダルを上にすることはあまり無い
  10. 手放し運転が、基本的にできない
  11. 手放しでウインドブレーカー等を着たり脱いだりできない
  12. 手放しで、鼻をかめない
  13. ツーリングに行っても、途中の景色や、標識、案内板等をほとんど見ていない、または、ツーリング後、走ったコース等の記憶が希薄である
以上、皆さんはいくつ位身に覚えがありましたか?
当てはまる項目が、5個以下ならまあまあ、それ以上の方は「センス」がよいほうではありません.そういう方々は「センス」を磨く必要があります.「センス」の良さは、時に命を守ってくれますし、事故からあなたを守ってもくれます.「センス」の良い走り方や、行動は、見ているほうにも安心感と心地よさを与えます.

香港のカンフー映画俳優 「ブルース リー」はかって「ドラゴンシリーズ」の映画の中で、弟子にこう言って諭しています.
「DON’T THINK! FEEL」   「考えるな! 感じろ」
自転車の乗り方に元来「センス」がある方は簡単なアドバイスと「感じろ!」だけで、上達してゆきますが、「センス」のわるい方はそうはいきません.両者の大きな違いは、脳が活発に働いているかどうかなのです.右脳か左脳がどちらか一方でも活発に働いている人は、問題提起をした段階で、片方の脳も活発に動き出し、左右の脳がバランスの取れた状態で、働き出します.これが「センス」の良い人の脳状態です.「センス」の悪い人は多くの場合、左右どちらの脳も活発に働いていません.もっと簡単な言い方をすれば、「ボーー」として走ってるということです.(ゴメンナサイ)
右脳は「FEEL!」、左脳は「THINK」   ブルース リーの言葉はどちらかでも活発に働いている人には、「実践的」、「哲学的」に有効です.「センス」の悪い人はまず、どちらかの脳を活発に動かすことが、大事になります.仕事でも、趣味でも構わないのです.たくさん趣味を持っているのに、何をやっても中途半端で、そこそこのレベルまでもいけない人は、大半が「脳」を使わずにやっているということになります.こういう人には「MORE THINK! AND FEEL,  MORE FEEL! AND THINK」ということになるのでしょう.






HOME CORNER TOP PAGE TOP